「幾多のダンス&ボーカルグループ(アーティスト)が垣根を越えて、日本から世界に発信していく」ことを体現した大型音楽プロジェクト「D.U.N.K. -DANCE UNIVERSE NEVER KILLED-」。これまで日本テレビ系での地上波放送やHuluでの特別編の配信に加え、2023年3月には有明アリーナと幕張メッセで、12月には京セラドーム大阪、2025年1月にはKアリーナ横浜でショーケースが開催され、大きな話題を集めてきた。
DAY1のオープニングアクトとして登場したのは、LDHに所属する10人組ガールズグループ:CIRRA。E-girls二代目リーダーである佐藤晴美がプロデューサーを務める、日本テレビ系のオーディション番組「ガルバト –GIRLS BATTLE AUDITION-」から誕生した注目のグループである。ガーリーな衣装で姿を現した彼女たちは、2025年12月16日にリリースされたプレデビューシングル「one-way runway」をポップに歌い上げ、そのカラフルなステージに、会場からは大きな拍手が湧き起こった。そのまま「All for Me」「Always」と立て続けに楽曲を披露し、3曲の限られたステージながらも、彼女たちの持つポテンシャルの高さをしっかりと提示した。
会場にバスケのブザーが鳴り、ビートとともにスクリーンには「D.U.N.K. -DANCE UNIVERSE NEVER KILLED-」のコンセプトロゴが浮かび上がる。そしてSKY-HIが楽屋からステージまでの動線を辿り、このイベントのテーマ曲である「D.U.N.K.」を歌いながら歩みを進める。オーディエンスが身につけたリストバンド型のライトが光り、会場の手拍子が高まっていくなか、ついに彼がステージへと姿を現すと、まばゆい閃光と火花が上がり、「最高のショーケースを見る準備はできてるか!楽しむ準備はできているか!」と堂々たる開幕を告げた。
SKY-HIの「このイベントの一発目を飾るのは、最高峰のオリジナリティを更新し成長中!SHUNTO from BE:FIRST!」という呼び込みから、割れんばかりの歓声の中、ダンサー陣と共にステージへ姿を見せたSHUNTO。ソロとして「Want it」を披露し、キレのあるダンスと表現で、会場のテンションを一気に高めていった。そして「ここから本当に面白いことが次々と起こります。いっちゃいますか! Cup of Joe!」と次のアーティストを呼び込んだ。
SHUNTOの呼び込みでステージに上がったのは、2ボーカル、2ギター、1キーボードで構成される、現在のフィリピンの音楽シーン(Original Pilipino Music(OPM))を代表するバンド:Cup of Joe。80sポップの音像が香る「SILAKBO」や、シティポップの雰囲気を帯びた「TATAYA」を立て続けに披露。打ち込みやダンスビートがメインとなるD.U.N.K.において、彼らの鳴らすバンドサウンドは異彩を放ち、会場に非常に新鮮な空気をもたらした。「こんばんはKアリーナ! Cup of Joe from PHILIPPINES. WE'RE EXCITED!」と挨拶すると、彼らをスターダムへと押し上げたヒット曲「TINGIN」へ。ツインボーカルによるコーラスが、ステージに美しい重層感を醸し出していく。ポップなメロディと疾走感のあるロッキッシュな構成が心地よい「SANDALI」では、会場全体が温かい手拍子に包まれた。終盤は、「Billboard Global 200」でも最高80位にランクインした世界的なヒットナンバー「MULTO」を披露。最後は「ありがとうございます!」と日本語で呼びかけ、大きな拍手の中でそのステージを締めくくった。
その興奮も冷めやらぬ中、ステージに姿を現したのは、韓国の5人組ボーイグループ:CORTIS。メンバー全員が(結成時)10代でありながら、作詞作曲、振り付け、映像制作などを自ら手がける「ヤングクリエイタークルー」として活動し、次世代を担う存在として目されている彼らのライブは、パワフルなボーカルで聴かせる「What You Want」や、会場のテンションを一気に高めた「GO!」など、スピーディーに展開。「みんな盛り上がってますか? いま楽しい人、MAKE SOME NOISE!」 日本語と英語を交えて挨拶するCORTIS。「次の曲も楽しい曲なので、全力で盛り上がって、歌える人は一緒に歌ってください。おしゃれするの好きですか?」と呼びかけ、「FaSHioN」へ。タイトなラップとハードなダウンビートで会場をしっかりと盛り上げ、大歓声を引き起こす。ラストは、彼らの存在意義とも言える「ヤングクリエイタークルー」というメッセージが込められた「YOUNGCREATORCREW」。フックでユニゾンするキャッチーなメロディやダンスと、ハードなTRAPビートの組み合わせの妙で一気に熱狂させ、メンバーも「エナジーがいいね!」とオーディエンスに笑顔で感謝の言葉を送った。
「今年で結成30年、来年デビュー30周年を迎えるDA PUMPが生んできた奇跡/軌跡が、すべてのボーカル&パフォーマンスグループの礎になっていると思います。少なくともDA PUMPがいなかったら、BMSGはなかった。DA PUMPがいるから、ボーカル&パフォーマンスグループの歴史が作られているんだ!」というSKY-HIのメッセージから、DA PUMPへのリスペクトを込めたトリビュートライブへ。「Feelin' Good -It's PARADISE-」にはRYUHEI/SHUNTO(BE:FIRST)が、「ごきげんだぜっ! 〜Nothing But Something〜」にはSKY-HIとTAKUTO(MAZZEL)が参加。J-POP史に輝く名曲たちに新たな彩りを加えていく。続いて、オーディション番組「MISSIONx2」でも課題曲となった「CORAZON」にはRAN/KAIRYU/SEITO(MAZZEL)が参加し、会場のボルテージは最高潮に。ステージの出演者も観客も全体で拳を高く掲げた「We can't stop the music」で、熱狂と感動に包まれたコラボレーションパートは幕を閉じた。
「NEXT! BUS!」と、INIからの紹介で登場したのは、タイの12人組ボーイズグループ:BUS (BUS because of you i shine)。2023年のデビュー以来、T-POPシーンを牽引する圧倒的な人気を誇り、「サマーソニック」への出演など、グローバルに活躍の場を広げている存在だ。ライブのオープニングを飾った「BOSS IN THE BUILDING」では、カラフルな曲と呼応するようなバリエーション豊かなダンスでも見せる。続く「LIAR」では、ドラマティックな楽曲とボーカル、ブレイクダウンパートでの見事なユニゾンダンスなど、色彩豊かに観客を魅了する。客席も大きく手を振り、声援とアクションで彼らの熱演に応えていった。「次の曲はもうすぐリリースされる新しいシングルです」と、手に書いたメモを一生懸命読みながら、日本語で紹介した「คับเฮยี (KUB HERE)」は、80sロックを彷彿とさせる軽やかな楽曲。観客も一緒に踊れる、わかりやすくキャッチーな振り付けが光り、会場からは自然と温かい手拍子が沸き起こった。「ジャパニーズエナジーすごい!」「愛してる!」と会場に向けて熱いメッセージを送るBUS。MAZZELからNAOYAとHAYATOが参加した「So Blue」では、即興でのパフォーマンスや見事なコラボダンスを披露し、会場をさらに熱く沸かせた。
フィリピン発の5人組ボーイズグループ:BGYOは、フィリピンチャートでも1位を獲得した代表曲であるドラマティックな「The Light (Japanese Version)」からライブをスタート。キラキラとした80sディスコポップ調のサウンドと、ソウルフルなボーカルが幸福感を広げる「TRASH」へと展開し、「Aces of P-Pop」の異名に違わぬ実力をいかんなく発揮した。そのパーティ感は引き継がれ、MAZZELも参加した「All These Ladies」でも、ステージの彩りはさらに高まっていく。そのままメロウなビートにメンバーのセクシーなダンスが目を引く「PNGNP」、ミニマルなトラックにラップが映える「Fresh」、そしてレゲエやトライバルポップともいえるエッセンスを取り入れたダンサブルな「Gigil」と立て続けにパフォーム。オーディエンスに強烈な印象を残した。
マイクスタンドを立て、流麗で丁寧なボーカルを聴かせる「Ocean」からライブをスタートさせたのは、Aile The ShotaとMANATO/SOTA(BE:FIRST)によるユニット:ShowMinorSavage。コーラスの掛け合いなど、それぞれのボーカリストとしての強さをしっかりと打ち出し、ユニットの強みを表現する。温かい拍手に包まれる中、2曲目は「SUPER ICY (Prod. Chaki Zulu)」。途中でアップロックを挟むなど、こちらはダンスの掛け合いでも魅せ、息の合ったダンスセッションは、まさにダンス&ボーカルユニットとしての本領発揮と言えるだろう。情緒豊かに歌い上げられた「Thinkin' bout you (Prod. TRILL DYNASTY)」に続き、「新曲をお見せしたいと思います。最高に踊れる新曲です」というアナウンスから「ROMEO」を披露。ヴァースごとにメインボーカルが変わっていき、それぞれの個性が強調されると同時に、それが調和したときのスリリングさにShowMinorSavageならではのオリジナリティを感じさせる。楽曲を歌い終え、ステージが暗転。会場が再び大きな拍手に包まれるなか、明転したステージに現れたのは、なんと組体操の「扇」のポーズを決める3人の姿。そのポーズのまま、次のアクトとなるONE N' ONLYを呼び込んだ。
J-POPにラテンの要素を融合させた「Jatin Pop」をテーマとする楽曲で、日本のみならず中南米などワールドワイドな注目を集めるONE N' ONLY。彼らは代表曲とも言える「Fiesta」で空間を一気にパーティ一色に染め上げ、オーディエンスのテンションを一気に最高潮へと導いた。そのままレゲトンのエッセンスが込められたダンサブルな「BOOM BASH」、ラテンのノリに貫かれた「FUEGO」と続け、さらにパーティ指数を跳ね上げていく。観客のジャンプや歓声は曲を追うごとに熱気を帯び、メンバーもその光景に呼応するように汗だくになりながら、充実度の高いパフォーマンスで会場との一体感を強めていった。ラストは、アグレッシブなビートが響く「EVOL」で締めくくる。タイトなステージながらも、その圧倒的なスピード感と熱量で観客を完全に魅了した。「めちゃくちゃぶち上がってくれてありがとう!最高ですね。僕らもずっと出演したかったステージなので、立てて嬉しいです!」 熱狂の余韻のなか、充実した笑顔でそう言葉を残し、彼らはステージを後にした。
この日の特別コラボは、「D.U.N.K.×D.LEAGUE DANCE COLLABORATION『Back On The Stage』」。BE:FIRSTやJO1、King & Princeなどを手掛けるダンサー/コレオグラファーのKAITAがディレクションを手がけたこのパートでは、中心となるKAITAとAile The Shotaを筆頭に、超豪華なメンバーが集結した。
「D.U.N.K.」からは、SOTA/MANATO(BE:FIRST)、Aile The Shota、EIKU(ONE N' ONLY)、KHUNPOL/HEART(BUS)、Gelo/Nate(BGYO)、RAN/RYUKI(MAZZEL)が参加。そして、日本発・世界初のプロダンスリーグである「D.LEAGUE」からは、AROE(CyberAgent Legit)、RINKAAA(List::X)、JUMPEI(avex ROYALBRATS)、Yukicheru(Benefit one MONOLIZ)、Kona(Medical Concierge I'moon)、Taichi(KOSÉ 8ROCKS)、健世(dip BATTLES)による錚々たるダンサー陣が登場。国境や所属の壁を超えたアーティストたちが、一つのビートの上で踊り、「ダンス」という共通言語の魅力を提示するその姿は、非常に感動的な光景であった。
SKY-HIのパフォーマンスでは、寅年生まれのアーティストによる「Tiger Style」に、TAKUTO(MAZZEL)とAile The Shotaが参加。ラップコラボ曲「ID」には、西洸人(INI)、RYUKI(MAZZEL)、ALAN/JINWOOK/Jungt(BUS)、Mikki(BGYO)、HAYATO(ONE N' ONLY)が参戦した。それぞれの言語とスタイルで、己のラップスキルを真っ向からぶつけ合う姿は圧巻の一言だ。